妊娠・出産・授乳を経た体型の変化は、母としての名誉の証とも言えますが、女性としては少なからず気になるものです。バストの変化を嘆くママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。
ママからの相談:「妊娠前の胸を取り戻すには?」
母乳育児を頑張りましたが、断乳後は張りがなくなり、垂れたおっぱいになってしまいました。入浴中などに鏡に写るおっぱいをみると、妊娠前との違いに悲しくなります。妊娠時に黒ずんだ乳首は断乳後薄くなったものの、妊娠する前とは違います。バストアップまでは望みませんが、以前のような胸の張り、美しい形や色を取り戻すにはどうしたらよいでしょうか。(20代・女性)
自分でできるバストケア 5つのポイント
垂れてしまった産後のバストを改善するには、正しいバストケアが有効です。ポイントは5つ、下着の選び方・姿勢・乳房のマッサージ・乳首の保湿・ビタミンAを多く含む食事です。
産後にバストが垂れるのは、サイズアップによってバストを支える「クーパー靱帯 」や皮膚が伸びてしまったりすることが原因です。正しいバストケアをすれば、改善することができます。(産婦人科看護師)
1.自分に合った正しいサイズのブラジャーを着用しましょう。また、夜間も夜用のブラジャーを着用することでバストが補正されます。ブラジャーを選ぶときは、店頭で専門の方に相談し、自分に合ったブラジャーを選択するようにしてください。(看護師)
2.よい姿勢を意識し、大胸筋を鍛える運動をしましょう。授乳中はどうしても猫背になってしまうので、なるべく胸を張る姿勢を意識し、さらに大胸筋を鍛えるための運動をしましょう。胸の前で手を合わせて両手を押し合ったり、腕立て伏せなどがよいです。(看護師)
3.乳房周囲のマッサージをしましょう。リンパの流れをよくするために、脇の下や鎖骨の辺りのマッサージをしたり、背中から胸に向かってマッサージすると胸の張りが改善されたという人もいます。同時に、乳房周囲が乾燥しないように、クリームで保湿をするとよいでしょう。皮膚に弾力が出て、乳房の張りが改善するといわれています。(看護師)
4.乳首の黒ずみのケアは、肌のターンオーバー(新陳代謝)を活発にすることが大切です。保湿をしたり、専用のクリームを使用したケアを行うと効果的です。(産婦人科看護師)
5. 最後に食事です。ビタミンAは皮膚を強化するといわれているので、にんじん・かぼちゃ・ほうれん草といったビタミンAを多く含む食品を摂取すると、乳房の張りの改善に効果があるといわれています。(看護師)
努力しても難しいときは専門医に相談を
セルフケアをしても改善されず気になることがある場合は、専門医に相談をしてはいかがでしょうか。
授乳中の乳腺の発達の違いにより左右の乳房の大きさに差が出る場合もあります。最終的には、豊胸手術を選ぶ方もいます。(看護師)
自分でできる方法を試し、努力しても乳房の大きさや形、左右差などが気になり、気持ちも落ち込んでしまう場合は、一度専門医に相談してみてはいかがでしょうか。(産婦人科看護師)
産後のバストを改善するには正しいケアが有効で、自分に合った下着・よい姿勢・乳房のマッサージ・乳首の保湿・ビタミンAの多い食事がポイントだそうです。努力しても改善せず気になる場合は、専門医に相談しましょう。
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